お題:えーぶい鑑賞するぎんぱちとたかすぎinたかすぎの家

「なにがオススメだよ。ぜんぜんかわいくねーじゃねェかこのオンナ」
「オンナはどーでもいンだよ。俺がオススメなのは男優のほう」
「それこそ俺にはどーでもいいだろォが!」
「それがさァ、いまうちのデッキ壊れてンだわ。まさかとーしろーんちで見るわけにもいかねーし」
「だからってうちに来ンなよ…アイツが来たらどーしてくれンだテメェ」
「だいじょぶだいじょぶ、トシちゃんならさっき風呂入るっつってたからしばらく来ねーって。おっ、いいねーいいアングルだねー」
「そもそもなんでテメェがノーマルもの見てンだ」
「ほら、ソッチ専門のだとガンガン顔うつるだろ?とーしろーのほうが断然かわいいに決まってっからよ、中途半端にブサイクなの見るとすげー萎えンだよ。その点ノーマルもんは滅多にオトコの顔うつんねーから安心して見れるっつーか…うわ、おもったよりエグいなコレ」
「テメェいったいどーゆう趣味してンだ…」
「や、俺もこれはちょっと」
「…サイテーだなテメーら」
「っな、トシ?!」
「えっ、ちょ、いつのまに?!」
「おい待、」
「触んなボケ!」
「…あーあ」
「あーあじゃねェよ!どーしてくれンだテメェ!」


お題:テレビ鑑賞中のぎんさんにお悩み相談する女の子ひじかたくんinひじかたくんの家

「銀ちゃん」
「んー」
「ちょっと聞きてーことあンだけど」
「はいはーい」
「あのさ…なんもしねーオンナって嫌われんのか?」
「まァなー。オトコってやつァ家庭的な子によえーからよォ。家帰ったらメシ作って待っててくれてたりとか、やっぱ和むよなー」
「っそーじゃなくて、その…ヤってるとき」
「…悪ィ、聞き間違いかもしんねーからもっかい言ってもらえる?」
「友達が今日言ってたんだよ。なんもしねーで寝っころがってるオンナは萎えるって」
「あー…つまりトシちゃんはアイツとやるときマグロだと」
「…だってやっぱ、恥ずかしーだろ。そもそもなにしたらいーかわかんねーし」
「トシちゃんそれ、そのままアイツに言ってみたらいンじゃねーかな。たぶん一生知らなくていい世界の扉まで張り切って全面新装開店してくれるわ」
「言えねーから銀ちゃんに聞いてンだろ!」
「そー言われてもなー…好みの問題もあるからなんとも言えねーよなァ」
「銀ちゃんは?なにされたら嬉しい?」
「俺?俺は、そーね、嫌がられると燃えるよね」
「全然参考になんねーし…」


お題:好きな体位について議論するぎんさんとたかすぎinたかすぎの家

「うるせェ!ンな何回も鳴らさねーでも聞こえてンだよ!」
「晋ちゃん俺湿布欲しい」
「その呼び方やめろ。ついでにひとンち薬局扱いしてンじゃねェ」
「いーじゃねーの湿布くれー。どーせ試供品バカスカもらってんだろ?」
「ったく…そこの棚に入ってっから持ってけ」
「おー、サンキュー」
「年中グダグダしてっから腰なんざ痛めンだよ。ちっとはからだ動かせ」
「バっカ、逆だよ逆。動かしすぎてつれーの。やっぱ十代まっさかりのセイショウネンはちげーわ。ヤル気と好奇心に満ちあふれちゃってるわ。さすがの銀さんもかなわねーかなわねー。あ、おまえいまちょっとうらやましーとかおもっただろ」
「…しょーがねェだろ。顔見えねーだけで泣くヤツになにができるってンだ」
「原則セージョウイってやつ?きっついなーソレ。腕立て何回できるかなっつーレベルの話じゃねーの」
「いンだよべつに。テメーらとちがって回数で勝負するわけじゃねェ」
「またまた。ほんとはうえ乗っからせんの大好きなくせしてさァ。いーよなーアレ。楽だしアングル最高だし」
「アイツが自分で動けるわけねェだろ」
「いやいや、いまならイケるって。なんたってマグロになんねーためにはなにしたらいいか俺に相談してくるくれーだし」
「…おまえそれになんて答えた」
「…おーい、目がギラッギラしてますよー」


お題:勝手に遊びにきたまた子ちゃんと女の子ひじかたくんinたかすぎの家

「いーなぁまた子さん」
「なにがっスか?」
「俺もそんなデケー胸ほしかった」
「こんなの邪魔なだけっスよー。肩は凝るしブラだってかわいいのないし、いいことなんもないっス。トシちゃんくらいがちょーどいいっス」
「全然よくねーって。ちょっと厚着しただけで真っ平らだぜ?クラスのヤローどもにはオトコオンナだの色気ねーだのさんざんなこと言われっしよォ」
「そんなおっぱい星人どもの言うことなんか気にしちゃダメっスよ。そいつらどーせみんなマザコンっス。手のひらサイズの魅力なんてわかるわけないっス」
「…俺、晋助もマザコンだって銀ちゃんに聞いたことあんだけど」
「え、や、確かにそこは否定しきれないっスけど、でもあのひとの場合デカさうんぬんよりバランス重視っスから!美意識強いってゆうか、すごいこだわるっスからねー。なんたって足のかたちが気に入らないってだけでオンナ振っちゃうくらいだし」
「…あいつならやりかねねーな」
「あ、やっぱトシちゃんにもうるさい?」
「うるせーもなにも、このまえなんてせっかく新しい服買ったから見せてやろーとおもって着てったのに、そんな安っぽいの二度と着るなとか言いやがってよ。ひとが小遣いやりくりして買ったモンにケチつけんじゃねーってキレたら、じゃあ新しいの俺が買ってやるっつって。そのまま問答無用で店に直行だよ。ったく、こだわるにもほどがあんだろ」
「晋助サマも相変わらずっスねー…まーでも、あのひとお金持ちっスから、言うこと聞くふりしていっぱいたかってやればいいんスよ。たぶんトシちゃんがおねだりすればなんだって買ってくれるっス」
「…そーかな。いいかな」


お題:ふたりで雑誌を眺めるぎんさんと女の子ひじかたくんinひじかたくんの家

「こいつは?」
「無理。歯並び悪すぎ」
「じゃあこっち」
「顔はともかくガリッガリじゃねーか。ここまであばら浮きまくってっと萎えるよなー」
「ならこいつ?」
「あー惜しい。肌が汚ェ」
「なにやってんだおまえら」
「あ、お帰りにーさん」
「や、トシちゃんが俺の好み知りてーっつーから」
「ンなもん俺に決まってんだろ。風呂入ってくる」
「…すげー自信」
「だろー?あそこに行きつくまでに銀さんがどんだけ苦労したか」
「だよな。にいさんすげーやきもち焼きだもんな」
「へぇ、やっぱトシちゃんにもわかる?」
「うん。けっこーまえだけど、銀ちゃんが誰かと電話してんのすげー落ち着かねー顔して見てたから、なんとなくそーかなって」
「さっすが、女の子は敏いねぇ。そーなんだよあいつ、まったくこれっぽっちも俺のこと信用してなかったわけよ」
「それって自業自得じゃねーの」
「あいたたたた痛い痛いそのことばぐさっときた!」
「まさかまた悪さしてんじゃねーだろーな」
「してねーって!銀さんとーしろうヒトスジですから!つーか、あの大げんか以来あいつもなんかふっ切れたみてーでよォ、やきもち焼いたら焼いただけ丸出しにしてくるよーになったんだよなァ。それまでガマンしてた反動なのかもとからなのかはしんねーけど、とにかく見境ねーのなんの。準備室にあいつ以外の男子生徒入れただけでもキれてよォ。俺に近づくヤローはとにかくぜんぶ敵みてーな」
「…すげーなそれ。そんなんじゃ銀ちゃんどころかにーさんだって持たねーだろ」
「なぁに言ってんの。そこがオトコの見せどころってやつよ。毎日毎日そりゃもうサブリミナルのごとくいかに俺があいつにぞっこんかってーのを切々と語りつくした結果がいまのアレってわけだ」
「へー」
「あれはあれで楽しかったよなぁ。あいつも自分が無茶言ってるってわかってっからよ、言うだけ言ったあとに後悔してんのが見ててわかんだけど、それがまたかわいーんだ。涙目になっちまってさぁ」
「ふーん」
「ほらあいつ負けず嫌いだからさ、『その気になりゃ俺だっていくらでも別のヤツつかまえれんだからな』とか言っちゃうんだよ。言っちゃうくせして俺の白衣ぎゅうって掴んではなさねーの」
「あー」
「その手をこう、おびえさせねーようにそっと握り返してやるとさぁ、あいつのほーからぎゅうって抱きついてくるんだわこれが。あとはもーチュウの嵐よ。またあいつが甘えてくるのなんのって」
「おい」
「『あんたは俺だけ見てりゃいーんだ』なんて言われてみ?マジ頬ずりしたくなっからコレ」
「銀時」
「へ?」
「なにひとりでニヤニヤしてんだ。気持ちわりー」
「へ?あれ?トシちゃんは?」
「隣行ったんじゃねーのか?」
「…あちゃー、俺またやっちまったかも」


おまけ:逃げ込んできた女の子ひじかたくんとたかすぎinたかすぎの家

「で?拗ねてうち来たわけか」
「拗ねてねェ!…ちょっとむかついただけで」
「おまえいい加減そのブラコンどーにかしろよ。いーじゃねーか別に、アニキが幸せならそれで」
「っそーだけど、ヤなんだよ、なんか。俺が知らねーことばっか言われてよ」
「おまえだけのモンじゃなくなっちまったのが気に食わねーってンだろ?だったら俺だって、おまえのアニキが知らねーこといっぱい知ってンぜ?お互いさまじゃねーか」
「…でもやだ」
「ったく、わがまま言ってやがる」
「いンだよ。にーさんは俺がわがまま言うほーが喜ぶんだ」
「…銀時も苦労するよなァ」


お題:泥酔ぎんさんを担ぎこんできたひじかたきょうだいとたかすぎinたかすぎの家

「おまえ今日は来れ、」
「ぎんちゃんがっ、ぎんちゃんが死んじまう!」
「あんた医者なんだろ!なんとかしてくれよ!」
「っ、わァった!わァったからとりあえず落ち着け!…ったく、そこの酔っぱらい天パがどーしたって?」
「一時間くれーまえにべロ酔いでうち来て、ソッコー便所こもってゲーゲーやりはじめたんだ。いっつものことだし放っといたんだけど…」
「いつまでたっても出てこねーから俺が見にいったら、血ィ吐いてぶっ倒れてて…っ」
「…おまえらまだ見たことなかったのか」
「っ俺は、こいつが病気持ちなんざひとことも、」
「安心しろ。天パと糖尿以外にゃ病気のほーがサジ投げらァ。このバカ、飲んだら飲んだだけ吐いて量こなすから、すぐ食道ヤられちまうんだよ。学生のときなんざ週一で血ィ吐いてたぜ」
「ぎんちゃん、死なねェ?」
「できたら死んでほしーけどな。明日になりゃあどーせ、二日酔いと元気に戦ってやがンだろ」
「…救急車呼ばなくてよかったな、にーさん」
「ほんとにな…悪かったよ。大騒ぎしちまって」
「気にすンな。悪ィのはこのバカの生活習慣だ。とりあえず今日は俺があずかっといてやっから、おまえら帰っていーぜ」
「なら、中までこいつ運んでくよ」
「俺もなんかてつだ、」
「おまえはさっさと帰って勉強しろ。さっきからテレビばっか見てンじゃねーか」
「ヘェ?テスト勉強するからしばらく会えねーっつったのはどこの誰だったっけなァ?」
「っにーさんのチクリ魔」
「な、チクリ魔っておま、」
「ビデオ録ったの見してやんねーからな!」
「っおい、鍵ちゃんと閉めとけよ!」
「うるせェ!」
「…おまえも大変だよなァ。妹の世話とカレシの介護、どっちもしなきゃなんねンだからよ」
「…トシはともかく、こいつがここまでバカだったっつーのは予想外だな」
「こいつのバカ話なんざそれこそ、いままでこいつがゲロ吐いた回数より数えきれねーぜ。聞くか?」
「…やめとく。起きた瞬間ぶん殴りたくなりそーだ」


お題:悩み相談するひじかたくんとアドバイザーたかすぎinたかすぎの家

「どこ寝かせりゃいい?」
「そのへんの床にでも転がしとけ」
「…なァ、迷惑ついでに、いっこ相談乗ってもらいてーことがあンだけど」
「性病でもうつされたか?」
「ちげーよ!俺もこいつもンなもんもらってくるよーなことしてねーよ!」
「ケツ使ってヤってるっつーだけでリスクでけーんだよ。こいつちゃんとヤるときゴムつけてるか?」
「…いまンとこは」
「だったらいーけどな。たまにめんどくさがってつけねーことあっからよ」
「っあんたやっぱこいつとヤったンじゃねーか!」
「…あのな、俺が何回こいつの病院通いに付き添ってってやったとおもってんだ。怖くてひとりじゃ行けねーだのなんだの泣きついてきやがってよォ、しつっけェったらねー。ヤローふたりで泌尿器科の待合室並ぶなんざ、羞恥プレイ以外のなにモンでもねェってンだよ。おもいだすだけで腹立ってくらァ」
「…なんか、すんません、色々」
「おまえもンな目に会いたくなきゃあ、ぶん殴ってでもつけさせろ。…で、相談っつーのは?」
「こいつ、糖尿持ってるだろ?アレって放っといたらヤベェっつうじゃねーか。なのに俺がどんだけ言っても病院行かねーし、甘いモンもやめねーから、どーしたモンかとおもって」
「病院なら真面目に通ってるぜ?」
「は?!」
「気にしてンのおまえに知られたくねーんだと。このバカ、見栄っ張りだからな」
「病気治すのに見栄もなんもねーだろーがよ…」
「笑えるよなァ。食いモンにも一応気ィつかってるみてーだぜ?おまえらと一緒にいるとどーしても食い過ぎちまうからって、最近じゃあ毎朝走ってるってよ」
「ああ、それは俺も聞いた。太りやすいんだろ?」
「小学校ンときの写真だけはぜってーおまえに見られたくねーっつってたな」
「そんなにスゲーのか?」
「見るか?」
「なんでアンタが持ってンだよ」
「高二んとき焼き増ししてクラス中にバラまいてやったからな」
「…鬼だな、アンタ」
「大ウケだったぜェ?クラス代えするまでの一年間、ついたあだ名が『ユッキー』だもんなァ」
「『ユッキー』?」
「雪だるまの『ユッキー』」
「…俺が見たってこと、こいつには内緒な」








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